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本革レザーの手入れは【使う前の準備】が重要だった!-imagineMONKEYメンテナンスシリーズ。-

みなさんは、本革と合皮いわゆるソフトレザーを見分けることができますか?

まず、手入れをしたいと思っている素材が「本革」なのか「合皮」なのかを把握してからメンテナンスしないと、

素材自体を痛めてしまったり

落とせる汚れも落とせなかったり

と、メンテナンスに費やす時間が無駄なモノになりかねません。

そこで、ザッと本革と合皮を見分ける方法をお伝えしてから本題に入りたいと思います。


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本革と合皮を見分ける4つの方法。

そのレザー素材がなんなのかを見分ける方法としては色々ありますが、ザッと4つ挙げてみたいと思います。

匂いを嗅いでみるとかもありますが笑、それはそれで手っ取り早いのですが省きました。

ここでは例としてレザーのソファを購入するとき、または購入後の見分け方として解説します。

  1. 素材を指でつまんで裏地を軽くこすり合わせてみる!
  2. 素材にシワができるように指で押してみる!
  3. 虫メガネで表面をのぞいてみる!
  4. レザー商品を購入する前に必ず素材が何なのかを確認する

1.素材を指でつまんで確認する方法。

レザー商品を購入する前には、その商品の色を選べることが多いと思いますが、一度でも家具屋さんやインテリアショップなどへ、レザーのソファを見に行ったことがある方は分かるかもしれませんが、色を選ぶ際の色見本を思い浮かべてもらうと素材表面ではなく裏側がポイントで、本革は天然の物なので裏側も革の繊維質があり、合皮は表面素材が相当薄いものが多いので、布やフェルト地で補強されています。そのことから…

本革の場合 繊維質の素材同士が擦れるので滑りにくい。

合皮の場合 つまんで擦れる部分は布やフェルト部分なので滑りが良い。

以上の事からつまんで軽く擦ることで本革の場合は滑りにくさで判断する事が可能です。

但し、本革でも滑る感じがある場合も実体験上あるので、下で解説する「指で押してみる」との複合で判断すると間違いないです。また、2本指でつまめないほど側生地がピッシッと張られている物がたまにあるのでその場合はこの方法での確認は難しいです。

2.シワができるように指で押してみる方法。

ジャンケンの前に「手の甲のシワ」の数でグー・チョキ・パーを決める人がいますが、まさしく、それをやっていただくと分かります。

本革はシワを寄せるとシワの形状は凸となります。

これは人間であろうと牛であろうと同じです。

それに対して合皮の場合、表面の素材が人工の物なので、一般的なPUレザー(ポリウレタンレザー)は細かなシワで凹となります。さらにPVCレザー(ビニールレザー)であればシワではなく大きな凸になります。一度近くにある物で試してみてください。

3.虫メガネで表面を覗いてみる方法。

これはギャクではありません。笑
ちゃんとした確認方法で、どちらかと言えば本革の質(仕上げ方)を見るときに使う方法です。

特にソファ用の革であれば牛革を使う事が多く、元々、「牛-うし‐」なので製品化された革でも毛穴があります。この方法は「セミアニリン仕上げ」かどうかを確認するときに使う方法の一つですが、虫メガネで、その毛穴が見えるかどうかでセミアニリン仕上げか、そうではないかの確認ができるのです。

虫メガネを使ってご自宅のモノを覗いてみてください。毛穴がある素材であれば合皮どころか、とても上質な本革を使っているという事になります。

虫メガネを使う方法は、顔料を使用した革は毛穴が隠れているため、この方法で、毛穴がない=合皮だとは断定できませんのでご注意ください。

4.購入前に素材が何かを確認する。

コレが一番確実かもしれません。

そもそも素材の見極めができたり、何の素材なのかを把握していれば、以下の記事を読むところから始めれますよね。

購入直後の革製品のお手入れ方法【使う前の準備】が重要。

購入直後や使用する前に是非やっていただきたい事は、

プロテクション作業

通常、表面が汚れたら革用のクリーナーを使って汚れを落とすとか、汚れなくても定期的にクリーナーがけをされている人は多いかもせれませんが、重要なのは、使う前や汚れる前にクリームを使って革表面を保護しておくこと。

汚れる前に保護クリームを塗っておくことで、汚れないのではなく汚れた時のクリーナーがけの際に、保護膜ごとクリーナーで落とすことになるので、保護しているのと、いないのとでは汚れの落ち方に大きな差があるのです。

筆者がおすすめするプロテクションクリームは、クリーナーとセットになった、ユニタス社「レザーマスター」のキットタイプです。使う前に1回塗れば半年間は効果が持続します。例えば、途中、一部分だけクリーナーをかけたとしても、その部分だけクリームを塗ればOKです。全体的に塗り直す必要はありません。
また、このプロテクションクリームは夏場なら20~30分、冬場は約1時間もあれば完全に乾くので、長時間待たなければならないということもありません。

レザーマスターキットは150mlタイプがおすすめです。目安として3人掛ソファで約3回分のプロテクション作業が可能です。(クリーナーは3回以上の使用が可能です。)

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使用済みの革製品をお手入れする方法。

使用済みの革製品をお手入れする場合は、水拭き厳禁なので、やはり、革用のクリーナーを使用してお手入れする必要があります。

革用のクリーナーはホームセンター等でも様々な種類が販売されていますが、汚れの落ち方に大きなさがあるので筆者は「レザーマスター」をおすすめします。
有名家具メーカーから、革用のクリーナーとプロテクションクリームのキットが販売されていますが、ほとんどが、それぞれのメーカーロゴを入れてパッケージを作り直しているだけで、実際中身はユニタス社の「レザーマスター」です。有名家具メーカーが、挙って使用するクリーナーなので、それだけ違いがあるのです。

レザーマスターを使えばお手入れ方法カンタン。透明な液の入っている方を付属のスポンジに出し、スポンジを揉むことで泡が出てくるので、その泡で表面を洗う感じです。特に汚れのひどい所はスポンジではなく、お手持ちの毛先がビニールのブラシを使用して擦っても問題ありません。但し、セミアニリンなどデリケートな革製品は表面を傷めることもありますので、ブラシは使わない方が良いかと思います。

以上が、革製品のお手入れ方法となります。汚れる前の準備が重要になってくるので、正しいお手入れで革製品を長持ちさせましょう。

合成皮革に本革用のクリーナーを使用する事は問題ありませんが、本革用のクリーナーより合皮のクリーナーの方が強いので、合皮と判断がつくものには合皮用のクリーナーを使用した方が断然汚れ落ちが違います。逆に、本革に合皮用のクリーナーを使う事は、せっかくの本革を痛めてしまう事になるので避けるようにしましょう。

革の仕上げ方により手入れの方法、及び使用するクリーナー等が異なります。ここでの説明やおすすめはオイルレザーやヌバック革など一部除外の物もあります。

まとめ

本革か合成皮革を把握したうえでのお手入れが基本です。

実際に素材の表面を触ったり、虫メガネなどを使ったりして確認することで、本革か合皮かを判断することが可能です。

本革製品のお手入れは、まず、使う前にプロテクション作業をしておくことで、その後のメンテナンスに大きな違いが出ます。
使用後であってもしっかりクリーナーをかけて、その後プロテクションしておくことで、汚れの落としやすさはもちろん、早期のヒビ割れを防ぐこともできます。

最後までお読みいただき本当にありがとうございました。

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